2019年12月7日(金)更新
例えば私はシャンパーニュでは G.H.Mumn(マム)が好きでよく飲みます。
フランスの勲章レジオン・ドヌールを模した赤いリボン(コルドン・ルージュ)が描かれた素敵なボトルは、F1のシャンパンファイトでご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょか?
1827年の創業、「Only the Best.(最高のシャンパンだけを)」という理念も素晴らしいと思います。
また私は映画「カサブランカ」そして映画の中で演奏されるジャズスタンダートナンバーのAs time gose byが好きですが、この映画にもあの名台詞「君の瞳に乾杯」とともにマムのシャンパーニュが登場します。
リック(ハンフリー・ボガード)がイルザ(イングリッド・バーグマン)に
Here's looking at you, kid.
カサブランカは1942年に公開、1943年にアカデミー作品賞を受賞しています。
当時、私はまだ生まれてませんが、祖父や父は神戸新開地で洋画専門の映画館(スケート映画館)を経営しチャップリンの「モダンタイムス」、「アヴェ・マリア」、「歴史は夜作られる」、「ロイドの牛乳屋」、「駅馬車」・・・などを上映していたそうですが、国策に準じ1942年~に日本映画の上映館(新開地映画館)に切り替えていたので当時見ることはできなかったようです。
時代はが移り、浜松では、2016年1月シネマイーラでFOUJITAが上映されました。
オダギリジョーが演じる藤田嗣治(レオナール・フジタ) おかっぱ頭にロイド眼鏡
この映画撮影ににG.H.マム社も協力しています。小栗康平の圧倒的な映像美の印象が残っているうちに飲むマムも格別でした。
映画で取り上げられたのは1913年~パリで画家として有名になった時代と1940年~終戦までの日本在住時、戦争画を描いていた時代ですが、戦後、日本美術界の風当たりが強かったことで、フランスに移住しており、G.H.マムと親交が深まり、1966年にランスのG.H.マム社の敷地にあるノートル=ダム・ド・ラ・ペ礼拝堂のフレスコ画を完成させています。またシャンパーニュの王冠の美しい薔薇もフジタのデザインです。
映画の最後にこの美しいノートル=ダム・ド・ラ・ペ礼拝堂のフレスコ画ができきたとき、ようやく出てきたという感じでしたが気持ちよかった。
こうしてみると、1種類のワインだけでこんなにもいろいろなつながりがあり、面白いと思われませんか?
1人1人、趣味も年齢も考え方も異なるので、皆さんがG.H..マムに私のように関心を寄せるとは思いませんが、1人1人が自分が探究したいワインに出会えたらよいのではないかって思っています。そのお手伝いなら何かしら私にも出来たら嬉しく思います。